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ロラン・バルトのプンクトゥム(『明るい部屋』)
ロラン・バルト(1915〜1980)はフランスの哲学者、批評家。その彼が晩年(1979年)に書いた著作『明るい部屋』は写真論として広く知られていますが、この本の中で彼がこだわったキーワードが「プンクトゥム」でした。手短に、かつ乱暴に要約しますが、「プンクトゥム」をきっかけに...
有賀文昭
2024年1月5日読了時間: 8分
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの『グリッドシステム』2 デザインと民主主義
モダンデザインの開拓・洗練を担った多くのデザイナーたちの例に漏れず、ミューラー=ブロックマンもまた、デザインという仕事が民主主義に貢献するのだと信じていました。『グリッドシステム』の冒頭部分で彼はこんなふうに書いています。...
有賀文昭
2023年10月6日読了時間: 5分


ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンのグリッドシステム
デザインの古典を学ぶシリーズ。エリテではブロックマンの『グリッドシステム』を読んで演習を行います。今回はグリッドシステムの実践演習を一部紹介し、あとはその美術史としての位置付けを語る、という記事になります。 ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンはグラフィックデザイナーとして19...
有賀文昭
2023年6月23日読了時間: 7分


ヘタウマと『人間不平等起源論』(ジャン=ジャック・ルソー)
ジャン=ジャック・ルソー の名著『人間不平等起源論』を読んでみたいと思います。美術では、「ヘタウマ」とか、子供の描いた絵とか、素人(アカデミックな教育を受けていない人)の描いた絵とか、あるいはまた、アウトサイダーアートなどといった括りのもとで、ある種の規範から逸脱した作品あ...
有賀文昭
2023年4月19日読了時間: 11分


広告芸術VS純粋芸術(ケペッシュ『視覚言語』最終回)
ケペッシュ『視覚言語』という本の後半部は、なぜこのような構成になっているのだろうと理解に苦しむところがあります。ざっくりと古典から近代への美術の歴史を考察しているのですが、なぜか唐突に制作のプロセスについての注釈が入ってきたりします。率直に言って、それぞれの節のつながりが彼...
有賀文昭
2023年1月2日読了時間: 9分


ハンス・アルプのダダ
デッサンとかはやらないと仰って当ラボに通って来ておられるAさん(仮名)のために、今回はハンス・アルプというアーティストをとりあげることにしました。アルプの考え方と作品の作り方について調べます。彼のパートナーであったゾフィー・トイベル・アルプもとても面白いのですが、こちらの方...
有賀文昭
2022年12月13日読了時間: 5分


ロシア構成主義
今回はロシア構成主義を見ていくわけですが、その前に、ケペッシュ『視覚言語』のおさらいをしておきましょう。『視覚言語』では、我々の知覚がある傾向を持っており、我々はそうした傾向のもとで美術作品を見ているのだということ、またそうした知覚の傾向性を活用しつつ作品を制作すべきである...
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2022年10月15日読了時間: 7分


ケペッシュ『視覚言語』 それから
1944年にアメリカで出版された『視覚言語』について、検討していきたいと思います。 おさらいしておきましょう。この本は、全体として大きく前半と後半に分けられ、後半はさらに二つに分けることができます。前半は私たち(人間)の知覚に備わった傾向性の析出、また、そうした傾向性が絵画...
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2022年9月4日読了時間: 6分


ケペッシュ『視覚言語』 後篇
後半部に入ります。前半部で予告されていた「空間的感覚のちがいについての詳しい研究」がいっぱいです。後半部も内容によっていくつかに分けられますが、まずは最初のヤマ場である「透明性、相互浸透」という節を中心に話を進めていきましょう。*1...
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2022年6月26日読了時間: 9分


ケペッシュ『視覚言語』
当教室の生徒さんにはふだんデザインの仕事をされている方もおられます。私よりデザインが上手かったりするのですが、自分の仕事を客観的な目で見て批評するための核のようなものが欲しいと漏らされたことがあり(エリテ先生意訳)、なるほどそういった問題があるのかと知って美術関連の古典とさ...
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2022年6月15日読了時間: 9分


モランディ研究
今回は生徒のYさんがお気に入りの画家として挙げておられたモランディについて、どうやって描いているのか、その絵の作り方を分析してみました。 1 まずはモランディの線の揺らぎについてです。これはモランディクラスタの間でひろく議論されてきたもののようですが、一番気になることのひと...
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2022年4月28日読了時間: 5分


美術ラボ・エリテの色彩講座2
近代絵画における色彩理論の祖と言えばシュヴルール。色彩画家として名をはせ、セザンヌがその色彩を学んだ巨匠ドラクロワも、シュヴルールの理論に基づいて自らのパレットを構成した画家のひとりです。マンセルであれイッテンであれアルバースであれ、その後の色彩理論が前提とする最も基本的な...
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2022年3月19日読了時間: 4分


美術ラボ・エリテの色彩講座
エリテでは色彩構成のレッスンがあります。シュヴルール、イッテン、アルバースといった色彩理論の大御所によって書かれたテキストを使って演習を行います。 第一回目はイッテンです。イッテンの色彩論は今でも色彩検定の配色テストに使われるくらい、影響力があります。美術系の学生なら一度は...
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2022年2月15日読了時間: 4分


ハマスホイ
今日はSさんがデッサンをする日なのですが、デッサンに入る前にトーンや光の捉え方について、少し巨匠に学んでおきましょうということで、Sさんのお気に入りの画家のひとりハマスホイを模写してもらいました。☆ヴィルヘルム・ハマスホイ(ハンマースホイとも Vilhelm...
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2021年12月26日読了時間: 3分


形態について その1
Kさんが模写をする一方、Rさんには幾何形体を使って描くイラストに挑戦してもらいました。ここで「イラスト」と呼んでいるのは、省略され単純化されている、様式化されている、という程度の意味合いです。あまり深く詮索しないでいただけるとありがたいです。簡単そうでいて、奥の深い課題です...
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2021年12月11日読了時間: 3分


ティーボーを模写する
本日はKさんが選んだお気に入りの画家三人のうちの一人、ウェイン・ティーボーの模写課題に挑戦しました。 ティーボー(Wayne Thiebaud 1920~)の画像はこちら 模写課題の狙いは二つ。一つは作品の一番面白いところを技術として習得すること。二つ目は、画家のやったこと...
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2021年12月11日読了時間: 3分
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